ピアノレッスンについて

ピアノ習う前にぜひお読みください

Q1.長く続けるかまだ分からないので鍵盤楽器は買わなくても良いですか?

習い始めてすぐではなくても構いませんが、2ヶ月以内にご準備下さい。正しいサイズの鍵盤がご自宅になければピアノを続ける事はできません。

正しいサイズの鍵盤が必要です

続けるか分からないから購入しない=購入しないから上手くならず続かない

ピアノ演奏技術習得は「正しいサイズの鍵盤」で特殊な指の動きの習得・反復練習(復習)をする必要があります。

正しいサイズの鍵盤で練習できないと、レッスンで得たものをすぐに失ってしまいます。

▶自宅で触れる機会がなければピアノに慣れる事ができず、レッスンがより難しいものとなる

▶前回のレッスンで理解できても、ご自宅での反復練習(宿題)ができなければ、次のレッスンで再び振り出しに戻ってしまう

▶全く先に進めず「自分にはできない」と自信を失う

前回のレッスンで「1」に進んだのに次のレッスンでまた「0」に戻ってしまい、達成感がなく飽きてしまう

➡ぜひご準備下さい

Q2.楽しく弾けるだけで良いのですが…

楽しく弾けるようになるためには、手のフォームを整え、指が動くようなるための基礎練習及び技術習得・読譜力が必要です。

基礎習得にはレッスン・練習が必要

長さの違う5本指全てを使って両手で演奏する事は決して「簡単」ではありません…

片手の1本指で「サビの部分だけ自由に弾く」だけならば、YouTubeで学べる事だと思います。

簡単な曲であっても、両手で、メロディを止めず、「楽しく弾く」事を目指す場合は、どうしても技術の習得が必要になります。

※最近流行のJ-Popなどは、初級クラシックよりはるかに難易度が高いです。

Q3.なぜ反復練習(宿題)が必要なのでしょうか?

長さの異なる5本指を使って平らな鍵盤の上を素早く移動(演奏)するためには特殊な技術習得が必要で、日々反復練習する必要があるからです。

指のトレーニングが必要な理由

違う長さの5本指を使って、平らな鍵盤の上を素早く移動する特殊な技術=コツコツじっくり、長い年月をかけて反復練習する必要があります。
下記に例えを挙げてみますので「普段使わない動きとは?」を実感してみて下さい。


普段行わない指の動きに挑戦|A・Bのどちらか、挑戦してみて下さい。

A.下記の順に、本や雑誌のページをつまみ、めくってみて下さい
1・親指と人差し指の2本でめくる
2・親指と中指の2本でめくる
3・親指と薬指の2本でめくる
4・親指と小指の2本でめくる

B.下記の順に、指先でペンを持ってみて下さい
1・親指と人差し指の2本で持つ
2・親指と中指の2本で持つ
3・親指と薬指の2本で持つ
4・親指と小指の2本で持つ


普段使わない指を使うと、難しいと感じるのではないでしょうか。
個人差もありますが、長年ピアノ練習をしてきた方は、ほぼ違和感なく全ての動作ができると思います。
それは、指の根元から指先にかけて、1本ずつ独立して動かす訓練を受けてきたからです。


逆に、訓練していない方は、薬指と小指を使うパターンは難しいと感じる事が多いと思います。
しかし、この動作を毎日毎日地道に行えば、できるようになる気がしませんか?
日々のストレッチで身体が柔らかくなるのと同じです。
指も、日々鍵盤の上で動かし、訓練する事によって、全ての指を同じように使えるようになるのです

参考動画:ピアノ演奏に必要な動き
①全ての指の高さを揃えるフォームの習得
②そのフォームのまま、1本1本独立して動かす
③1本ずつしっかり立てるように関節強化


日々ピアノを練習することで可能になること
◆指を動かす訓練(ストレッチ)は、柔軟さと様々な動きを可能にする
◆「鍵盤を押す」動きを正しく繰り返せば、どの指でも同じ力で押せるようになる
◆鍵盤と仲良くなれば鍵盤幅やポジションを自然と覚え、演奏可動域が広がってくる
◆鍵盤と仲良くなると、次第に手元を見ないで弾けるようになってくる
◆鍵盤と仲良くなると、ほぼ楽譜だけを見ながら弾けるようになってくる
◆鍵盤にも音にも慣れ、楽譜を見ると頭の中でメロディが流れるようになってくる

⇒練習年月の積み重ねにより、様々な楽曲が弾けるようになってくる

Q4.アコースティックピアノを買う必要はありますか?

近年は住宅事情などによる騒音問題も多くありますので、アコースティックでなければいけないということはありません。多くの方が電子ピアノをお使いです。ただし、正しい鍵盤サイズのものをご準備下さい。(コンクールを目指す方はアコースティックピアノご購入必須)

オススメ

スタンドつき電子ピアノ
お子さまが思い立った時に自ら弾ける、スタンド付きをお勧め致します。
収納できるタイプは出すことが億劫になり、弾かなくなってしまいます。
また、鍵盤の高さは正しいフォームで弾くために大変重要ですので、リビングテーブルなどに置いて練習するのではなく、ぜひスタンド設置型をご検討ください。

ハンマーアクションつき電子ピアノ
押す力によって音量が変わるものをお選び下さい。

88鍵奨励
一般的なピアノは88鍵ですが、電子ピアノは61鍵ものものあります。
61鍵以下はいずれ鍵盤数が足りなくなりますのでオススメできません。

▲避けて頂きたいもの▲

おもちゃのピアノ…鍵盤幅が違いすぎます。

ロールピアノ…ある程度弾ける方が旅先などで「弾けないけれど指を動かしたい」という時に持ち歩くものです。

折り畳み式ピアノ…鍵盤の深さが浅く、ハンマーアクション機能もついていません。鍵盤も大変軽いため、教室のピアノとのギャップが大きすぎて、教室のピアノを弾きたがらなくなってしまいます。


【オススメメーカー&サイト
試弾のできる楽器店へ足を運び、サイズ感・タッチ感など実際触れてご確認頂く事をお勧め致します

主な電子ピアノ製造メーカー
➤ヤマハ/カワイ/ローランド/カシオ/コルグ

電子ピアノ選び参考サイト
Edy Music

検討・購入可能サイト
サウンドハウス 楽器販売総合サイト
Yamaha
Kawai
Casio
Korg
Roland 価格ドットコムよりRolandのみ抽出

備考
・ローランド・カシオ・コルグ:比較的安価でハンマーアクション機能のある電子ピアノがある
・ヤマハ・カワイ:安価ではないが、アコースティックピアノに近い電子ピアノ多数

Q5.ピアノ演奏技術を習得するためには?

じっくり時間をかけて学びます。

技術習得ステップ(一部)

ピアノは練習すればするだけ上達する習い事です
そして少しずつ進歩します。
レッスンはおおまかにこのような順序で進みます。

【ソルフェージュ】

指番号の理解と動作
指番号を覚え、口頭で番号を言いながら指を動かす(脳と指の連動)

リズム学習
リズムカードと身体を使ってリズム(テンポ・拍子感ほか)を習得

音階の理解
音の高低・鍵盤上での音の高低・音階(ドレミ)の理解→読譜へとつなげる

【演奏技術

固定ポジション奏法
➤左右5本指を鍵盤上で固定のポジションに置き、1本ずつ動かしてメロディを作る奏法、次第に複数の指を同時に動かす奏法へ移行

移動ポジション奏法
➤固定の場所から異なる場所へ、手の移動を伴う奏法

指くぐり・指またぎ奏法
➤弾くエリアを広げるため、指をくぐらせりまたいだりする奏法

和音・アルペジオなどの導入
➤片手でメロディ・片手で伴奏という奏法へ移行
2音以上片手で同時に弾く「和音」や、和音を分散させて弾く「分散和音」、アルペジオなどを導入

シャープ・フラット(黒鍵)導入
➤黒鍵を使う楽曲への挑戦、同時に調性の学習

このような様々な奏法を時間をかけて学ぶことで、指を鍛え、自分で楽譜を読み、自力で弾く力をつけます

Q6.30分レッスンで何をするのですか?

ソルフェージュと宿題(書くもの・弾くもの)の確認をします。その段階で個々の苦手部分を見極め、克服するためのアドバイス・技術力アップのための練習を一緒に行い、行ったことの復習(反復練習)と新たな課題を宿題として出します。

30分レッスンで行う事

○ソルフェージュ(リズムや音符を読む学習)
○ピアノ反復練習(宿題)の確認
○苦手部分や直すべき箇所を見極め、アドバイスしながら一緒に弾く
○レッスンで行ったことの復習を宿題として出す
○次のステップを説明し、宿題として出す

ご自宅練習習慣づけのお願い

ピアノは1回30分のレッスンに来ただけでは上達しません
どの楽器も、通うだけで技術が向上するものはないと思います。
ご自宅で練習して頂いてこそ上達に繋がりますので、ぜひ練習の習慣づけをお願い致します。

Q7.料金が高いと思うのですが…

我々講師は技術習得のために相当な時間と労力と費用をかけており、そうして得た技術を、生徒の個性にあわせてカスタマイズする「オーダーメイドレッスン」を行っています。よりよい指導をするために、今も学びを続けておりますので、ご理解ください。

ピアノレッスンは個別指導です

ピアノ講師はピアノ演奏技術と指導技術習得のために、多大な時間と努力と労力と費用をかけています。
また、現在も教材購入と研究、教材ごとの研修、指導者たちとの研修など、様々な学びを継続しています。

ピアノ個人レッスンは、上記のような講師たちが長年かけて学んだことを、ひとりひとりのタイプに合わせて噛み砕き、1人ずつ丁寧に指導するオーダーメイドレッスンで、複数名を一緒に指導できるグループレッスンとは大きく異なりますので、ご理解いただけますと幸いです。

▶レッスンで得たものをおうちで反復練習いただくことで確実に上達します。レッスン料をお支払頂く分だけの技術を習得できるよう、ぜひおうち練習の習慣をつけてください♪

Q8.ピアノは頭がよくなりますか?

ピアノ練習や技術の習得が「頭をよくなる」ことに直結するわけではなく、ピアノを演奏するためのマルチタスク、技術習得ステップにおける忍耐力や分析力などが、勉学における取り組みや学力向上に役立つと考えます。

ピアノを弾く事は習得できることが多い

頭が良い=勉強ができる、という捉え方ではなく、ピアノ演奏技術力習得までの過程において、生きていくために必要な「人間力」は確実に身につくと考えています。

ピアノで頭がよくなるのだとすれば、私たち音大出身者は全員頭が良いということになりますが、実際はそうでもありません。
では、なぜ「頭がよくなる」と言われるのか?
下記のような生きていくために必要な「人間力」が身につくのだと考えます。


◆コツコツ練習を続けることへの努力と忍耐力
◆出来ない事が発生した時や繰り返し練習が必要な時に備わる根性・楽譜を読む(目で追う)
…勉強にも置き換え可能。頑張ればできると知り、踏ん張る力が身につく
…1本筋を通して続けてきたものがある!人は、自信を持てる
…継続すれば可能性が広がる事を、自分自身の経験から知る事ができ、将来様々なことに挑戦できる人になる

◆同時に指10本をバラバラに動かす
◆自分の音を聴く
◆音に感情を表すために頭の中で歌う
◆左右の足でペダルをバラバラに踏む…脳と身体のあらゆるパーツを、同時だけどバラバラに、動かす
…様々なシーンでマルチタスクをこなせるようになる

◆練習計画を立てて練習する
◆自分への課題(練習)に取り組む
◆継続的に練習を行う
…計画性のある人間へと成長する。

Q9.ピアノ発表会はどれくらいの頻度で開催されますか?

1年半~2年のサイクルで開催しております。それより早いタイミングで舞台に立ちたい方は、ピティナステップをお勧め致します。

発表会サイクルについて

発表会を頻繁に行うと基礎練習の時間が不足する傾向があります。
(練習量が増えても対応できる方はこの限りではありません)
基礎練習ができないと「自分で読み、弾く力の習得」が疎かになる事が多いため、当教室では1年半~2年周期の開催となっております。

発表会以外のステージ

一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)主宰
いつでもどこでもどなたでも参加できるアドバイスつきの公開ステージ

➤ほぼ通年開催、ホールで演奏できる場
➤全国開催
➤片手(講師や保護者様との連弾)から出演可能
➤詳細はコチラ

・文部省提携継続表彰あり
・審査員アドバイスつき(順位がつくものではありませんのでご安心下さい)
・ステップを発表会代わりとしているお教室多数
・川野が講師会員となっているため、会員価格で出場可能

➤ご希望の生徒様は主宰講師川野へご連絡下さい

Q10.振替システムについて教えて下さい

振替は下記条件のみお受け致します。

振替について

①学校行事によるやむを得ないお休み
②保護者様のお仕事都合によりお子さまの送迎ができない場合(送迎が必要な年齢に限る)
➡上記理由に限り、レッスン日前日までにご連絡を頂ければ、月1回振替可能

グループレッスンでしたら容易に振替が可能かと思いますが、ピアノレッスンは完全個人レッスンです。
私用のお休みなど全てに対応すると、講師は追加で時間を確保しなければならなくなるため、現実的に不可能です。
プールなどのグループレッスンとはシステムが大きく異なりますので、どうかご理解ください。

学級閉鎖など、やむ負えず外出できない場合は、オンライン対応やアドバイス動画システムをご利用頂けます。
詳細はコチラの規約をご確認下さい。

【お願い】保護者様は極力防音室外でお待ちください

保護者様のご入室はあまりお勧め致しません。近い距離から見張るような雰囲気になるので、お子さまの自立心を妨げる一因となります。ぜひ「見守る」お気持ちで、防音室の外でお待ちいただければと思います。(お子さまご本人が保護者様の同伴を求める場合はこの限りではありません)

お願い

防音室の外にいると子どもがちゃんとやらないのではないか?
ちゃんと宿題を見ていないと理解していないのではないか?
近くでちゃんと見ていたい。
と思われる保護者様もいらっしゃると思います。

講師も全員母親なので、心配なお気持ちはとっても分かります!

しかし近距離となるお部屋内では後方から監視されているような雰囲気となってしまいますので、お子さまから入って欲しいと依頼されない限り、防音室のお外でお待ち頂けますと幸いです。

お外でお待ち頂きたい理由

講師は、お子さまとの信頼関係をつくり、リラックスしてレッスンを楽しめる第三の居場所ありたいと考えています。
今、子どもたちには「家でも学校でもない、第三の居場所が必要とされている」とよく言われています。

主宰川野が考える「子どもにとっての第三の居場所」とは


〇信頼できる大人がいて、リラックスしながら、主体的に考えたり行動することができる場。
〇子どもにとっての信頼できる大人とは、監視するような空気感を発しておらず、見守りながら”提案”してくれて、否定しない人。
〇子どもにとってリラックスできる場とは、監視されていないから自由に発言できる、認めて貰えるからもっと意欲が増す、それを繰り返せる場。

です。

昔は身近に、押し付ける空気感なく優しく話を聴いてくれる高齢者が居て下さったり、駄菓子屋さんがあったり、「親には言えないけどちょっと話したい」ことを気軽に発言できるデトックススペースがありました。

しかし、最近はそういった場所はあまりありません


学校は教育の場。

家は、どんなに優しい親であっても、親としては「この子をちゃんと一人前にしなければいけない」という当たり前な考えから、どうしても”監視”の空気がある場。

親としては子を「ちゃんと一人前にしなければ」という想いがあるので、叱る事も多くありますよね。

すると、子どもたちは「親に言える事」「親に言えない事」を分類しはじめます。
→ご自身の子ども時代を思い出すと…いかがでしょうか?(私はそうでした)

保護者様同室レッスンは、残念ながら、まさにこの現象が起きてしまいます。
◆講師が質問すると「ママに確認しないと分からない」という返答。
顔色を伺う空気
◆講師の問いに悩むお子さまを待てず、先生に申し訳ないから…という理由から保護者様が答えてしまう
◆保護者様が後方から「足を揃えなさい」「ちゃんとやりなさい」「ぐたぐたしないで」など注意してしまう。
(お気持ち分かります!)

これらの現象が続くと…
自発的な行動や発言が制限されてしまうので、講師がお子さまの本心と触れあえず、信頼関係を築く事が大変難しくなってしまいます。


ピアノは長く続けなければ結果がでない習い事なので、長く、楽しく、一緒に歩めるよう、講師たちはお子さまの本質を知る必要があります
その過程で、小さな人は寝そべったり、足をぶらぶらしていても良いのです。

保護者様がいないと、足をぶらぶらしたり、椅子からすぐに降りたり、おしゃべりしたり、それはもう色々です!
しかし、それが子どもらしさです。
3歳~小1くらいの幼い人が、30分おとなしくピアノの前に座っていられる事のほうが怖いのです。

当教室の講師は全員母親であり、お子さまの成長や接し方を理解しておりますので、適切なタイミングで講師が注意し、納得できるよう説明し、コミュニケーションをとりながらレッスンを進めますので、お任せください。
足ぶらぶら、ぐらぐら、身体ぐにゃぐにゃ…などは、大人っぽくなってきたらあっという間になくなり、逆に懐かしむくらいです。


自主的に「先生!あのね!!聴いて!」とお話してくれる関係。
それを受容して褒める講師。
そんな第三者との信頼関係は、子どもたちの心の栄養にもなると考えています。

そして、そんな安心できる信頼関係があってこそ、ピアノを長く続けられるのだと思います。
〇先生にもっと褒めて欲しいから弾こう
〇先生がやってと言うなら仕方ないなからやってみるか!
〇先生が嬉しそうだったからやろうかな?
など、感情面でも成長できると思います。

こういったことから、保護者様はお部屋の外で「見守り」ながら、お待ち頂けたら嬉しいです。

万が一、レッスン室内でお待ち頂く事を選択される場合は、ぜひ空気のように「見守る」よう、お願い致します


(最後に…主宰川野の余談)
これは私の考えであって押しつけようとしているわけではないので、軽い気持ちでお読み頂けたら嬉しいです。
喧嘩を避けるために、私は娘にピアノを教えたことはなく、ずっと他の先生に託してきました。
ピアノレッスンに限らず、私は娘の習い事の部屋には入ったことがありません。

なぜなら、親の私に言えないこと、相談できないような秘密のお話も先生にならできるだろうし、そういう話を聴いてくれる大人の第三者が必要だと感じているからです。

そして、やるもやらぬも、自分で習うと決めたら先生と話すべきだと考えているからです。
…というとものすごく責任感がないように思われるかもしれないのですが…娘への「声掛け」はします。
スケジュールは大丈夫ですか?間に合っていますか?分かっていますか?間に合っていればいいですけど?という声掛けです。
幼い頃、いくら親が計画表を作っても無理なタイプでしたので、すっかり諦めました(笑)。
私は衝動的に物事を決め、その後はかなり計画的に動くタイプなのですが、娘は全く引き継ぎませんでした…。

生徒の中には計画的に動けて本当に凄い!!と尊敬してしまう人もいれば、娘のように”ゴロゴロ大好き!TV大好き!それで時間ないからピアノ出来ない!”と、堂々と言う人も沢山います。(生徒さんは後者方が多いかな…)

よって
「なるほど、自ら目標に向かえないタイプであれば、きっと自分で”困った!”というシーンにあたらなければ学びにはならないのだな」
思い、季節のイベントでピアノを弾く機会を設けたり、発表会を開催したり、講師としても試行錯誤しています。
すると、面白いくらい、ギリギリに追い上げてくる人が出てきます。

自分で「まずい!!間に合わない!」と思うのでしょう…本当に、普段からこれだけ弾いたらすごく上手くなるのに!!と感心するくらい追い上げてきます。
しかし、それでものんびりする人は「間に合わなかった!」という経験をしてみても良いのではないかと思っています。

「発表会の曲、最後まで弾けないね、途中までかな」と先生に言われるのは本人もきっと少し嫌なはず?!で、今度こそは!と思う可能性もあります。

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今の人たちはみんな習い事が忙しくて、その中にピアノ練習を取り入れる事は本当に大変だと思います。
でも、ちょっと弾けば、必ず進歩できるのがピアノです。
タイプによって、効く、効かない、がありますが、怒らず、急かしすぎず
「ピアノ弾かなくていいんだっけー?先生と約束したんじゃなかったけー?」
というお声がけは、ご協力の程宜しくお願い致します♪

幼稚園生からのお付き合いで、
練習をかなりさぼっていた時期もあるけれどずっと来てくれている…という中学生も、年齢があがるにつれ、理解力があがり、技術力もあがり、自由に弾けるようになってきています。

ピアノ技術の習得は時間がかかります。
その長い時間の中で、子どもたちも色々変化があります。
ぜひ長い目で見守って頂けますよう、お願い致します。